青汁の効果効能のひとつに「コレステロール値を下げる効果」というものがあります。青汁で「コレステロール値を下げる効果」が期待できる理由について解説します。
1.コレステロール値とは
コレステロールには「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」があります。
「善玉コレステロール」は細胞膜の形成や筋肉をつくるホルモンの原料として必要不可欠な要素であり、余分なコレステロールも回収してくれて、肝臓に運搬してくれるありがたい働きを持つものです。血管壁に付着したコレステロールも引きはがしてくれます。
一方、「悪玉コレステロール」にも、コレステロールを細胞に運搬する働きがあるのです。「悪玉コレステロール」だから悪いというわけではないのです。
しかし、「悪玉コレステロール」が増加してしまうと「活性酸素」が発生し、血管壁に付着したコレステロールが酸化してしまい、動脈硬化や心筋梗塞の原因になってしまうのです。
この状態がコレステロール値が高い状態です。
コレステロール値を下げるには塩分や脂分の摂取を控えて、野菜や大豆、きのこ、海藻などを多く摂取する必要があります。
2.青汁が「コレステロール値を下げる」仕組み
青汁に含まれる野菜の食物繊維が不要なコレステロールの排出を促進する
青汁には多くの緑黄色野菜が含まれているため、コレステロールの排出を促進するビタミンや食物繊維が豊富に含まれているのです。
青汁の持つ抗酸化作用が血管壁に付着したコレステロールの酸化を防ぐ
青汁、中でも明日葉を原料とした青汁にはカルコンやクマリンという成分が含まれています。カルコンやクマリンには抗酸化作用があるため、血管壁に付着したコレステロールの酸化を防ぐ働きがあるのです。
腸管からのコレステロールの吸収を抑制する
大麦若葉を原料とした青汁にはヘクサコシルアルコールという腸管からのコレステロールの吸収を抑制する働きを持った成分が含まれています。ヘクサコシルアルコールは高コレステロールの患者への治療薬にも使われている成分です。
まとめ
青汁には
- ビタミンや食物繊維によるコレステロール排出を促進する働き
- 抗酸化作用によりコレステロールの酸化を抑制する働き
- 腸からのコレステロールの吸収を抑制する働き
があり、コレステロール値を下げる効果が期待できるのです。
コレステロール値を下げる効果を期待する場合は大麦若葉か、明日葉を原料とした青汁を選ぶことをおすすめします。